三重県精神保健福祉士協会基本方針
精神保健福祉士は、「全ての精神障害者が尊厳を持って自分らしい地域生活を送ることができる社会の創生」を活動の目的とします。
そのために、当協会の全ての精神保健福祉士は、全身全霊を傾け謙虚な姿勢でそれぞれの職務職責を全うします。
精神保健福祉士は、精神障害者の地域生活を推進するために必要と思われる案件に対して、たとえ時間がかかる非効率な事案や実現が難しいと思われる事案にも、積極的に取り組むことが求められています。このような実践を積み重ねていくところに、精神保健福祉士の存在意義があります。
精神保健福祉士が業務を行う際に、知識・技術は大切ですが、それ以上に共通の価値(理念)を持つことが重要になります。
すべての精神保健福祉士が目的を達成するため、三重県精神保健福祉士協会は全会員が一体となった活動を展開していきます。
【三重県精神保健福祉士協会員行動指針】
<精神保健福祉士の目的>
一、 精神保健福祉士は、精神障害者の地域生活を推進するために、全ての領域の垣根を越えて連携します。
一、 精神保健福祉士は、権利擁護の視点で精神障害者が自分らしい生活を営める地域づくりの担い手としての誇りを持ち、職務を遂行します。
一、 精神保健福祉士は、目的を実現するため、たゆまぬ努力を行います。
(目的を実現するために、以下の項目を実践していきます)
<具体的目標>
一、『地域生活を意識した支援を行います』
常に精神障害者の地域生活を意識し、地域住民と一緒に、誰もが住みや
すい社会づくりを実践していきます。地域住民と一緒に汗して活動を行い、
関係機関と連携を図り、精神障害者の期待に応え続けることで初めて信頼
を勝ち取ることが可能となります。結果として、精神障害者の地域生活の
推進につながります。
一、『一人ひとりが専門職として成長できる協会を目指します』
三重県精神保健福祉士協会の成長は、すなわち会員一人ひとりの成長と
言えます。人材の成長のためには、協会の基本方針や行動指針を明確にし、
全会員がそれを共有する必要があります。基本方針を会員一人ひとりが意
識することで、精神障害者にとって効果的な業務や自己研鑽に励むことが
できます。
その結果として、支援の質の向上など何重もの相乗効果となり、最終的に
精神障害者の利益として還元されます。
一、『思いやりの心と人権尊重を基本姿勢とします』
相談援助の対象者は様々な苦しさを抱えています。そんな苦しさを聴くことから精神保健福祉士の仕事は始まります。
対象者の信頼を得て心の通った支援を実施するために、精神保健福祉士
は思いやりの心と人権尊重を基本姿勢とします。対象者の心に寄り添い、
苦しさや悩み、夢や希望をしっかりと理解することが支援の第一歩となりま
す。
一、『支え合える組織をつくります』
精神障害者の地域生活を支えるということは、その方の人生に寄り添うことになります。それを実践する過程において、揺らぎ、葛藤、ジレンマが生まれ孤立してしまうことも少なくありません。三重県精神保健福祉士協会は、精神保健福祉士の孤立を防ぎ、全ての精神保健福祉士が元気でイキイキと活動できるよう、仲間同士で支え合える体制の構築を目指します。支え合うことができる強い組織を会員一人ひとりが構築していきます。