コロナ禍において、会員の皆様と直接交流する機会が減っており、今後の例会開催の見通しも立っていない状況のため、令和2年6月5日より当協会のメーリングリストを活用して、会員の交流と情報共有を目的にリレーメールの配信を開始いたしました。
メーリングリストに登録が出来ない会員の方もいらっしゃるため、ホームページでも内容を見られるように、掲載をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
【第29回】令和3年7月11日 三重ダルク 杉村 隆弘
三重県精神保健福祉士協会 会員の皆様へいつもお世話のなっております。特定非営利活動法人三重ダルクの杉村です。四季の里の山田さんからバトンを受け29回を担当させていただきます。私自身もダルクホームというグループホームで働いていることもあり、山田さんのメッセージには共感するところも多く感銘を受けました。素敵なメッセージありがとうございました。
三重ダルクは今から23年前に代表の市川が津市で立ち上げた依存症のサポートコミュニティであり、日本で19番目にできたダルクです。全国にあるそれぞれのダルクは運営も活動も違いますがそれぞれの地域での活動が認められ、地域の方に応援していただくことで今ではダルクも60か所以上になりました。三重ダルクも最初はDARC(ドラック・アディクションン・リハビリテーション・センター)の文字通り薬物依存の方が利用されることが多く、メンバーの方もごく少数でした。現在は共同生活援助・就労継続支援B型・生活訓練を運営させていただく中で、対象も広がりアルコールやギャンブル、盗癖の方など30人近くのメンバーが三重ダルクで活動しており、年齢も10代の方から60代の方までいらっしゃいます。メンバーの方々が自分らしい生活スタイルや生き方を手に入れていく中で、自然と依存が手放せるようにお手伝いさせていただいています。依存症の方の背景には様々な要因があり様々な機関の協力や多くの方の連携や支援がなくてはうまくいきません。そのようなことから、皆様との対話や意見交換の場の一つとして三重県内で圏域ごとに依存症ネットワーク会議をこころの健康センターさんと10年以上やらせてもらっています。そこに協会の会員の方もたくさん来ていただいていています。本当に心強い限りです。今後の会議で私を見かけましたら是非お声がけください。
私たちは今志摩での活動に力を入れており、3/5のリレーメッセージでこだまの岡様がご紹介してくださっていたように、何年か前から志摩市にあしげく通い志摩アウトリーチと銘打って様々な方と連携し、お話をさせていただいています。最近ではいくつかの助成をいただき伊勢志摩プロジェクトなるものを立ち上げ志摩市での拠点作りも本格化してきました。岡様をはじめ志摩の方々とずっとお話ししてきたことが現実になっていくのは本当にありがたいなと感謝しています。依存症は別名孤立の病と言われるほど依存症の方は孤立しやすい状況にあります。それがコロナ禍でさらに孤立が進み依存症の方の数や相談は増えています。しかし、対面での相談や集いの場等の支援に制限が起きています。志摩でもコロナ禍により高齢者の方や地域の分断が進んでしまったこともあるように思われます。伊勢志摩プロジェクトでは、これを依存症の回復者が地域社会に参加することで少しずつ埋めていこうという試みです。地域の皆様と依存症の回復者の仲間たちにとってウインウインの関係築きつつ、地域の活性化につながっていけばいいなとおもっています。。
今回リレーメッセージを書く際いろんな方に助けていただきました。締め切りを失念していた私をサポートしてくださり連絡をくださったり、情報をくださったりした山野様、事務局の田中様本当にありがとうございました。ご迷惑をおかけしましたが何とか書き終わりました。このように、私自身これまでいろんな方に助けられながら活動を続けてきました。これからもいろんな方々とつながり協力しながらともに成長していきたいと思っていますのでよろしくお願いたします
次回の26回のリレーメッセージは7月23日(金)社会医療法人 居仁会 ファミーユ・ヒナガ 長谷川 沙紀様へお願いすることになります。長谷川様とは以前お仕事でご一緒させていただいたり、助けていただいたことが何度かあります。リレーメッセージでバトンを渡させていただけるとはこれもなにかのご縁だなと思いました。長谷川様、次回メッセージよろしくお願い致します。
お忙しい中、拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございます。
特定非営利活動法人三重ダルク 杉村 やすよ
【第28回】令和3年6月25日 四季の里 GH四季の里 川島荘 山田 あかね
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へいつもお世話になっております。
社会福祉法人四季の里共同生活援助事業 GH四季の里 川島荘 の山田と申します。
みえ犯罪被害者総合支援センターの山野様よりバトンを受けました。第28回のリレーメッセージを担当させていただきます。このような機会は中々ないので少々緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
始めに私の普段の業務についてお話すると、四季の里に入職してから5年目に突入しました。勤務している川島荘の紹介を簡単にしますと定員30名の大規模なグループホームで、男女ともに幅広い年齢の方が住まれています。必要に応じて金銭の管理や受診同行など生活に関する全般的なことに対して支援を行っています。最近は全体的な高齢化も顕著になってきており、今後の課題も出てきております。とはいえたくさんの利用者さんが入れ代わり立ち代わり来られる入所施設での賑やかさはいつも面白いと感じています。
業務そのものに関しては困ることはようやく減ってきましたが、支援や職員としての姿勢などを考えると利用者さんに対して「これでよかったのだろうか、最善だったのだろうか」といつも考えてしまいます。特にコロナ禍となってからは直接集まって行う研修に参加できる機会も減ったことでそう感じることが増えました。色んな職種の方の話をお聞きしながら業務について振り返ることがありましたが、そういったことが減った今、この支援の進め方は自分にとって都合のいい支援になっていないかと不安に思うことが多々あります。自分の身を置いている
環境が自分も周りもPSWとして勤務しているというわけではないので、コロナ禍より以前の対面で行っていた研修は貴重だったなあと痛感しています。
先日の総会で行われた田村会長の講演を拝見いたしましたが、「一人PSWがいることで全体の力が底上げできるといい」というお話は、現場で資格を持たない人とも一緒に支援を進めていく自分にとってとても背中を押される思いでありましたが、それと同時に自分が現場にPSWとして貢献できることを何かと考える機会になりました。
まだまだ予断を許さない時期ですがワクチン接種などが進み、少しずつ以前のような生活に戻れるような希望が持てるようになるといいなと思います。
拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。
次回のリレーメッセージは7月9日です。担当は特定非営利活動法人 三重ダルクの杉村康弘さんです。杉村さんよろしくお願いいたします。
【第27回】令和3年6月11日 みえ犯罪被害者総合支援センター・みえ性暴力被害者センターよりこ 山野 智重子
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ
いつもお世話になっております。
みえ犯罪被害者総合支援センター・みえ性暴力被害者センターよりこ の山野です。久居病院の芝綾様からバトンを受け、第27回のリレーメッセージを担当させていただきます。
このような投稿の機会を頂いたので、私のようなひとり職人?と言うのでしょうか・・こんなPSWもいるんだなぁと知ってもらえたらと思います。
私は、週に犯罪被害者支援を3日。残り2日は、桑名市教育委員会と、四日市市教育委員会でSSWとして勤務しております。
まずは、犯罪被害者支援て何すんの?て思われる方も多いと思います。私も、5年前までは、そんな職場があることすら知りませんでした。支援内容は、警察、検察庁、弁護士、病院などへ付き添い、裁判代理傍聴、葬儀の手配、行政手続き、家事支援などさまざまです。
2年前に実践報告会でも発表させていただきましたが、犯罪被害者支援は、加害者更生支援より遅れています。
今、ようやく三重県にも犯罪被害者条例が施行され、市町にも広がりつつありますが、病院職員、県や市町職員の方に浸透していないのが現実で、被害者の方への二次被害がとても多いです。
犯罪被害数は、減っていますが、性犯罪は増えています。
コロナ禍が原因か?去年よりこへの相談件数は、623件で例年より2倍以上になりました。
性犯罪は、他の犯罪とは違い特殊だと感じております。
性被害者の多くは、被害前から精神疾患をもっておられる傾向があります。私は、トラウマを抱えた人は、被害者にも加害者にもなりやすいと実感しています。裁判傍聴に行くと、被告人弁論を聞くと、幼少期からの家庭環境から、虐待傾向がある家庭で育ち不登校、リスカ、ゲーム依存などなど毎度と上がってきます。
被害者支援の立場でありながら、加害者の過去を聞くと、居た堪れない感情が出て、義務教育期間中に、支援に繋がらなかったのか?と思います。被害者も、加害者も出してはいけない思いから、SSWとして学校現場に入りたいと思うようになりました。
トラウマを抱えている生徒が、困っている・助けてと言っても良いんだと思える、安心安全な環境を作っていきたいですね。
被害者支援センターで、福祉資格を持っているのは、現在私だけなで、ソーシャルワークがしたくても、なかなか通じません。
上司の決裁をいちいち取らないと動けない事も多いし、ソーシャルワークの視点で相談できる仲間がいないのが悩みです。
やっておれん!と上司とやり合う事もありますが、まぁ日々楽しく働いております。
話しは、変わりますが、みえ性暴力被害者支援センターよりこ
では、8月以降からフルタイムで働く事ができる方を、現在募集中です。待遇は、良いとは言えませんが、働きがいはあると思います。司法にもソーシャルワークが必要です。感心がある方は、お問い合わせ下さい。シェアもよろしくお願い致します。
長々となってしまいましたが、最後まで読んで頂き感謝致します。今週は、暑い日が続きましたが、体調崩さないよう皆さま、
お身体ご自愛くださいまし。
次回、6/25にバトンを渡すのは、大学の後輩でもある、四季の里 川島荘 山田あかねさんです。山田さんよろしくおねがいします。
みえ犯罪被害者総合支援センター
みえ性暴力被害者支援センターよりこ
電話 059-213-8211
山野智重子
【第26回】令和3年5月28日 久居病院 芝 綾
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
いつもお世話になっております。久居病院 地域医療支援センターの芝と申します。鈴鹿厚生病院 地域医療センター 鈴木 浩正様からバトンを受け、第26回のリレーメッセージを担当させていただきます。
現在、私は久居病院で精神療養病棟の担当をしています。精神療養病棟は長期的な治療・療養が必要とされる方が入院される病棟です。患者様と一緒に不安を一つひとつ解消し、安心して退院できるよう支援を行なっています。
私は「患者様がどうしたいか」を1番に考え、様々なご提案ができるよう心がけています。「患者様自身がどうしたいか」を聴くためには患者様との信頼関係をつくることが大切だと思います。(私自身、知らない人に自分の話をすることはすごくハードルが高いです。笑)まずは精神保健福祉士のことを覚えていただくため、毎日患者様へ挨拶し、お話する時間をつくっています。初めは挨拶すら返してくれなかった方も、今では私を見つけると自分から挨拶してくださるようになり、「他の人には言えないんだけど・・・」と自分の思いを話してくださるようになりました。毎日の積み重ねが信頼関係をつくり、支援につながると精神保健福祉士として、とてもやりがいを感じます。
しかし、実際のところ、患者様の思いだけで支援を行うことが難しいケースがほとんどです。退院に向けては、ご家族や地域の皆様のご理解とご協力が不可欠です。患者様の希望、家族の希望、患者様を取り巻く環境等の課題のなか、どこかで折り合いをつけないといけないこともあります。精神保健福祉士として、患者様はもちろん患者様をしてんしていただく皆様に安心していただくために様々なご提案ができるよう、日々勉強していきたいと思います。
お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。
次回、6月11日の第27回リレーメッセージは、みえ犯罪被害者総合支援センター・みえ性暴力被害者センターよりこ 山野 智重子様です。山野様よろしくお願い致します。
久居病院 地域医療支援センター 芝 綾
【第25回】令和3年5月14日 鈴鹿厚生病院 地域医療センター 鈴木 浩正
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ
いつもお世話になっております。水沢病院の山下様からバトンを受けました鈴鹿厚生病院の鈴木と申します。
第25回のリレーメッセージを担当させて頂きます。
まずはじめに鈴鹿厚生病院では令和2年9月3日病棟にて新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生し、患者様及びご家族、関係機関の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
現在も各地で感染が続いており一日も早く収束する日が来ることを願っています。
水沢病院の山下様からバトンを受けましたが、まさか自分にまわってくるとは思っておりませんでした。このような場は不慣れで何についてお伝えしたら良いかと悩みましたが、業務内容や日々の実践で感じることを少し書かせて頂きたいと思います。
業務内容としては病棟の担当をさせて頂いており、入院患者様やご家族に対する様々な相談支援を行っています。例えば退院支援として自宅へ退院する方に対するサービスの利用調整、介護施設や障がい者施設への入所支援、障害年金や生活保護等の経済的な相談など、様々な相談があります。
しかし新型コロナウイルス感染症の影響を受け、入院生活や日々の業務も以前とは異なる状況となりました。
新型コロナウイルス感染症の予防の観点から、入院患者様の面会や外出外泊の制限、検温の実施、面接後の環境消毒など様々な対策をとっております。支援計画についても見直しが必要となる場合もあり、患者様、ご家族、関係機関の皆様にはご協力を頂いている状況です。
相談内容につきましても新型コロナウイルス感染症の影響による経済的な相談など、社会状況を背景にした相談を受けるようになり、時代の変化に対応していく必要性を感じています。
様々なことに新たな様式を求められていますが、対応方法については日々悩んでしまいます。
このようなときだからこそ、患者様、ご家族の声を聴き、関係機関の皆様との関係を大切にして支援を行っていきたいと感じています。患者様の病状、状態を把握して家族関係や経済状況など患者様の社会状況に応じて必要な福祉サービスや制度の情報提供を行い、患者様、ご家族が安心した生活を送ることができるよう、少しでも力になることができればと思っています。
お忙しい中、拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございます。
連休が明けてしまいましたが、これからも仕事を頑張っていきましょう。
次回の26回のリレーメッセージは5月28日久居病院の芝 綾様へお願いすることになります。
よろしくお願い致します。
鈴鹿厚生病院 地域医療センター
鈴木 浩正
【第24回】令和3年4月30日 水沢病院 医療福祉室 山下 美佳
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ
いつもお世話になっております。水沢病院の山下と申します。
第24回のリレーメッセージを担当させていただきます。
まさか自分に回ってくるとは思っていませんでしたので、何を皆さんに伝えたらよいか悩みましたが、
今年度で水沢病院で精神保健福祉士として働き出してから5年目となりました。水沢病院はこんなところにあったのかという山奥にある病院です。言いすぎましたが、もう、鹿や猿をみてもあまり驚かないくらいになりました。
今回は、現在の仕事内容について、日々の実践の中で最近感じていることを伝えさせていただきたいと思います。
まず、現在の仕事内容についてですが、3年ほど前より精神療養病棟(長期にわたり療養が必要な患者様が入院する病棟)の担当をさせて頂いています。その中で、退院支援相談員、退院後生活環境相談員という役割も担っています。また、訪問看護も時折行かせていただいています。
入院から退院して地域での生活までを知ることができるので、患者様の変化を身近に実感できることも多いです。
最近は、退院支援をしている中で、対人関係やコミュニケーション、退院後の生活に不安も抱えている方も多いので、SSTを病棟で行っていくための準備をしております。
このような業務を行っている中で、入社して間もない頃には感じなかったことを今は感じたり、考えているなと思います。
皆様も感じているかもしれませんが、最近の自分の精神保健福祉士としての実践の中で「自己決定の支援」に難しさや悩ましさを感じます。
本や教科書にのっているような基本的なこと、あたりまえなことは大切ですが、それを優先することは結構難しいなと感じます。
最近基幹研修Ⅱを受講しましたが、そのようなことを忘れないために、研修等で日々の実践を振り返ることはとても大切だなと思いました。
コロナ禍で研修もなくなることが多いですが、リモートで参加することができるので三重県外の方とも関わることができたり、気軽に参加できるようになった気がします。今回のリレーメッセージを通しても、自分の日々の実践を振り返ることができ、良い機会でした。
最後に、これから連休に入るので、お休みの人も多いと思いますので、しっかり休んで、休み明けからの仕事を頑張りましょう。
まとまりのない拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の第25回リレーメッセージは、5月14日(金)鈴鹿厚生病院の鈴木浩正さんになります。
鈴木さんよろしくお願いいたします。
医療法人安仁会 水沢病院 医療福祉室 山下美佳
【第23回】令和3年4月16日 障がい者総合相談支援センターそういん 江浪 怜志
三重県精神保健福祉士協会 会員の皆様へ
いつも大変お世話になっております。前回のリレーメッセージでは、南勢病院の森本様の明るい人柄がとても感じられる職場雰囲気であったのと、また専門の拠点医療機関としてもご活躍されていらっしゃるので、困った時はまず森本様に相談しようと思いました。森本様、今後ともよろしくお願い致します。今回、森本様からバトンを受け取りました私、障がい者総合相談支援センターそういんの江浪怜志と申します。メールで皆様へお届け出来ることをありがたく思います。私、字を書くことが大変苦手で、未だに「…ん?」っと皆さんの目を止めてしまうぐらいアンバランスな文字ですので、自筆であれば途中で誰かにバトンタッチしていたと思います。今回はメール発信といったことでその辺りは気兼ねなく自由に私の仕事の現状や思いをダーッと書かせて頂こうと思っていますのでお付き合いください。
そういんの仕事内容等については、以前、そういんの高橋PSWも紹介していたと思いますので私からはサラっといきます。「地域で生活をされている障害をお持ちの方々の就労や日中活動、生活に関わるご相談をお受けしそのサポートをする仕事」…となるでしょうか。最近、「どんな仕事?」と聞かれることがありまして、その方は全くこちらの分野のことを知らない御人だったのでこのような言い方で伝えたと思います。我々の仕事分野のことを知らない方々や子供たちに説明する時は伝え方に工夫がいりますね。皆様も相手に合わせて伝え方を変える術を持ったプロ集団ですのでまた良いアイデアがあったら教えてください。もう一つの大きな仕事としては地域のスキルアップに向けた研修会の企画や運営といった基幹型としての役割です。上記業務から地域の情報や実情を知り体感することによってよりイメージを膨らましていき、関係機関の方々と連携して取り組んでいる部会や協議会からの意見を取りまとめて地域へ働きかけていくこと、我々は様々な場所や機会から情報を得て集約するスキルも日々必要と感じています。
調整役が多い我らの仕事ですが、何をどこまでどのように行うのかといった自身の中での調整も必要であり、精神保健福祉士は「何の専門家であるのか」と上司の方や実習指導者から聞かれたことをよく思い出します。現在から引き続き今後ミライに向かっても専門性を磨いていくことは自身の課題です。私の中で…「特に精神分野における医療と福祉の知識を携えてそれぞれの相手に合わせた表現方法の術を持ち柔軟で多様性のある動きが出来る職種」…そんなところでしょうか。その中でこの仕事ではバランス感覚も求められてくると感じています。地域で出ている課題やその人その人のお困りごとなどワードとして表出していても、その言葉通り受け取って動くことが解決になるとは限りません。周囲との関係性や影響力、言葉にできていない思い、誰がどのように伝えるか等々、取り巻く環境と真意の掘り起こしが必要ですので、それら全体に目を向け捉えていく為には一歩立ち止まって冷静になることも鋭意精進していきたいと感じています。私自身どちらかと言うと、狭い視野で行き当たりばったりに動くことが多く、落とした忘れ物を自分で拾いに戻ったり誰かに拾ってもらっているので、「これではまずいなぁ」とこの仕事していてよく感じます。自身の苦手な面と直面できたことや直面させてもらえたこともこの仕事をやっていて良かったと思う一つでもあります。
日々世間では、外出制限、ワクチン、まん防…これらのワードを聞かない日が無いぐらい新型ウイルスの話題で持ちきりです。人々の生活様式は仕事から余暇に至るまで大きく変わることを余儀なくされ、我々の仕事の仕方も大なり小なり変化が出てきていると感じます。対面で接する機会が減ったことや集団によるイベント開催の自粛は仕方ありません。しかしながら、どのような工夫を行って仕事をしていくか考えさせられる大きな転機になったと感じております。面談時間の短縮であったり、電話やメール、手紙でのやりとり、オンラインによる会議や研修会など、最初は慣れず抵抗があったことも少しずつでも順応を目指しています。また、時間をかけて行えていたことも限られた時間の中でせざる得ない場合もありますので、質の向上も求められます。自身の知識や面談スキル等々、一人で磨く事には限界もあるので、関係機関の方々とのやりとりであったり、研修の機会、このようなリレートークの場など活用できる物はどんどん活用して日々成長したいと感じます。やはり、どのような時代になっても変わらずにつながりは大切にしていきたいものです。私からのメッセージはここまでとなりますが、次回以降も皆様からのメッセージを楽しみにしております。2週間後にバトンをお願いすることになりますのは 水沢病院 山下美佳様 です。よろしくお願い致します。
【第22回】令和3年4月10日 南勢病院 地域連携室 森本 泰成
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
いつもお世話になり、ありがとうございます。
南勢病院 地域医療連携室の森本です。
新年度がスタートしました。
新年度、4月といえば、新人職員の入職の時期です。
当院でも新たに2名の精神保健福祉士が入職し、現在は14名の精神保健福祉士が在籍し、毎日にぎやかに働いております。
COVID-19の影響で昨年度も本年度も新人歓迎会を自粛しておりますので、とても寂しいですが、歓迎会といえば我が国、われらが協会においても「飲酒」というワードは避けては通れません。
当院では平成31年よりアルコール依存症専門医療機関に選定され、坂先生をはじめ、精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士(公認心理師)等のチームで当事者及び家族へ専門プログラムを提供させていただいております。私も平成30年6月に久里浜医療センターの研修を受講し、全国のアルコール依存症に携わる精神保健福祉士とつながることができ、今でも時折連絡をとらせていただいており、そのご縁を大切にさせていただいております。
本年12月には、アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会が三重県で行われることとなり、現在、運営委員 事務局次長として、微力ではありますが奮励努力させていただいております。当協会の皆様におかれましても、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。ご興味がおありの方は、是非お気軽にお問い合わせください。
さて、依存症といえば、ギャンブル障害、ゲーム障害がICD-11で採用されました。三重県でも、アルコール依存症拠点・専門医療機関の選定をするなど、依存症の治療環境を整えるべく躍動いただいておりましたが、本年からギャンブル依存症、薬物依存症においても同様に拠点・専門医療機関の選定がなされ、当院においてはギャンブル依存症専門医療機関の選任を受け、本年度からギャンブル依存症の当事者及び家族を対象とした専門プログラムを開始させていただく運びとなりました。アルコールやギャンブルでお悩みのケースがありましたら、お気軽にご相談ください。
次は、障がい者相談支援センターそういん 江浪 怜志さんです。
江浪 怜志さんは鈴鹿医療科学大学 保健衛生学部 医療福祉学科の第1期生で、2期生のわたくしにとって、尊敬する大先輩です。わたくしが新人の頃より現在にいたるまで、ご指導を賜っております。どうぞよろしくお願いします。
最後になりますが、季節の変わり目ですので、どうぞご自愛くださいませ。
【第21回】令和3年3月19日(金)ワークルーム桑友 黒田 有希子
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ
いつもお世話になっています。初めましての人も多いと思うので自己紹介をさせて頂きます。
桑名市内の就労継続支援B型事業所 ワークルーム桑友の黒田有希子と申します。今回志摩市障がい者相談支援センターこだまの岡様からバトンを頂き第21回リレーメッセージをお届けします。私自身、三重P協会に入会しているものの研修会等の活動にはなかなか参加が出来ていませんが今回縁あってリレーメッセージのバトンを頂いたので今PSWとして働いていて感じていること等をお伝えしたいと思います。
私事ではありますが、大学卒業後ワークルーム桑友で働き出して丸4年が経とうとしています。まずはワークルーム桑友の活動を簡単に説明させて頂きます。多岐に渡り活動をしていますが主に3つの活動をしています。1つ目はハーブ農園です。施設に隣接したハーブ園にて化学肥料・化学農薬不使用で約30種類のハーブを栽培しそれらを製品化して学校や病院、イベント等で販売をしています。2つ目はみかん園です。耕作放棄地になっているみかん園をお借りして肥料入れや草刈りをする等の管理をして時期になると収穫しネットに入れ販売をしたり熊野までみかんを持っていきジュースにしてもらい販売をしたりしています。3つ目は業務委託です。市からの委託で除草作業や清掃作業をしたり他の事業所からの委託でよもぎの加工をしたりしています。このように外作業がメインの事業所なので暑い夏も寒い冬も外での作業があります。福祉の仕事が大変な仕事であるということは分かっていましたが、日焼けはするし、何十箇所と蚊に刺されるし、力仕事で筋肉痛になるし、と想像以上に大変な仕事が多いです。スタッフは勿論のことメンバーさんもよくこんな大変な作業をしているなと感じることも多々あります。しかし、大変な作業を一緒にすることで絆が生まれより近い関係を築くことができましたとこの4年を振り返るとそう思います。
働き出した当初は社会経験もなく、メンバーさんとは年齢も離れていて自分が支援員という立場で何が出来るのだろうと不安に思う事もありました。しかしメンバーさんと汗をかきながら大変な仕事をする事で仲も深まり自然と関わる事ができるようになり今まで無意識のうちに頭で考えながらコミュニケーションを取っていたことに気が付きました。外の開放的な空間で自然体で話すようになってからは知らず知らずのうちにメンバーさんとの距離が近くなり色々な話をしてくれたり相談をしてくれる様になりました。大変な作業も多い職場ですがだからこそ一緒にやり遂げた時の達成感は格別です。
大学の講義や実習、ボランティアを通して福祉について学んできましたが実際福祉の現場で働くことで参考書や専門書には載っていない多くの事を学ぶことが出来ています。資格を取るために勉強してきたことももちろん大事ですがもっと大事な人間性を学ぶことが出来ています。職場で一緒に働いているスタッフやメンバーさん、そしてボランティアさんや地域の方など沢山の方のおかげで今の自分があるのだと実感しています。これからも色々な方と関わる事で支援員としても人としても成長していきたいと思います。
ワークルーム桑友は以前より内職作業は請け負っておらず、外の作業がメインで活動をしている為作業面では新型コロナウイルスの影響はあまり受けずに済みました。しかし毎年恒例の「ハーブ祭り」やイベント、レクリエーション等は中止となりメンバーさんの楽しみは減ってしまっています。私自身ジャニーズが好きで以前はよくコンサートに行っていましたがコロナウイルスの影響で中止になり楽しみがなくなってしまいました。未曾有の出来事で先が見えず不安な気持ちでいっぱいですがこんな時だからこそ周りの人への感謝を忘れずみんなで協力をして乗り越えていきたいです。自由に人と会える、好きなところに行ける、安心して生活が出来る、そんな環境が戻ってくることを心から願っています。
最後になりますが私が担当でインスタグラムにてワークルーム桑友の活動報告をしています。気まぐれ更新ではありますが興味がある方は是非「ワークルーム桑友」で検索してみて下さい。
拙い文章で読みづらい箇所もあったと思いますが最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回第22回のリレーメッセージは、
南勢病院 森本泰成様 です。森本様、よろしくお願い致します。
ワークルーム桑友 黒田
【第20回】令和3年3月5日(金)志摩市障がい者相談支援センターこだま 岡 昌史
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ
いつもお世話になっております。社会福祉法人愛恵会 志摩市障がい者相談支援センターこだまの岡昌史(おか まさふみ)です。
障がい者総合相談支援センターそういんの高橋真穂さまから引継ぎ、第20回のリレーメッセージをお届けさせてもらいます。
さて、ここから本題ですが、今回のリレーメッセージでは、下記の2点をお伝えしたいと思います。
※内部事情等もありますので、一部簡易的に表記します。ご了承ください。
【お伝えしたい2点】
①地域づくりの大変さ
②自分自身の経験から皆様にお伝えしたいこと
①地域づくりの大変さ
当センターは、平成23年4月に開所し志摩市の障がい者の相談支援や地域自立支援協議会の事務局等の役割を担っています。その中で皆様にお伝えしたいことは、自分が中心となって関わった地域づくりです。
平成24年頃から依存症の方の相談が増え、三重ダルクさまと一緒に支援をすることになりました。一緒に支援をすると言っても自分は計画相談のモニタリング、更新、その他の臨時の相談等での関わりであり、大半は三重ダルクさまに支援をお願いしていたところでした。
支援をお願いした方の多くが回復に繋がり、今も依存物から離れた生活が送れていると伺っています。そのような縁があり、三重ダルクさまから「志摩市に何か恩返しをしたい。」と仰っていただき、平成28年から定期的に三重ダルクさまが志摩市に来てくださるダルクアウトリーチが発足しました。
ダルクアウトリーチ発足当初は、ほとんど参加者がいなくて三重ダルクさまと支援者だけという日が何日も続いていました。三重ダルクさまの研修会や支援機関からの周知のおかげもあり、今では少しずつ認知がされて参加者も増えてきているところです。
自分たちのような相談支援センターでは直接支援以外にも地域づくりも求められています。地域づくりに特化した働きかけをしてもなかなかうまくいかないことも多く、出来てもそれを維持・発展させていく大変さというのがあります。今回のように自分が取り組んできたことがきっかけで地域づくりに繋がるんだということもあることをお伝えできたらと思いました。
※ダルクアウトリーチとは、伊勢鳥羽志摩地域の依存症で困っている当事者、家族、支援機関が集まり話し合いを行う居場所です。
②自分自身の経験から皆様にお伝えしたいこと
自分が就職をした当初、先輩方々から「ネットワークは大事だ。顔が見える関係になれば支援がスムーズに行く。」ということを教えていただきました。その金言をいただく場は決まって食事会が多く、当時若かった自分はネットワークが大事→顔見知りになれば支援がスムーズに行く→顔見知りになれば少し無茶なことでも聞いてくれる。→ちょっとした友達関係でも良い?と勝手な解釈をしてしまいました。それが姿勢に表れていたようでお叱りを受けることも多々ありました。
それから多くの方に出会い、今の自分の思考回路はこのようになっています。
ネットワークは大事→業務をしていれば自然とネットワークは出来る→友達関係でなくても専門性を持っていれば良い→むしろ友達関係など私情を挟んでいるとうまくいかない。と考えるようになりました。
自分自身友達のような良い関係に助けられているところがありますが、どこかの部分では私情を捨て専門性だけを持って業務に当たることも必要かなと思いました。
最後に
三重県精神保健福祉士協会がこれからも内外から評価されるような団体となるように尽力したいと考えています。そのために苦言を呈することもあると思いますが、ご容赦いただければと思います。
末筆ではありますが、皆様のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
次回第21回リレーメッセージは、令和3年3月19日(金)で、バトンをお渡しするのは、ワークルーム桑友 黒田 有希子さまです。
黒田さま、よろしくお願いいたします。
【第19回】令和3年2月20日(金)障がい者総合相談支援センターそういん 高橋真穂
三重県精神保健福祉協会会員の皆様へ
こんにちは。
障がい者総合相談支援センターそういんの高橋と申します。
令和2年4月より部署がそういんに移動し、お世話になっています。
今回、東員病院の辻さんからバトンを頂きリレーメッセージを発信させて頂きます。
私ごとではありますが所属先が就労継続支援B型事業所からそういんに変わり、業務内容、対応方法、知識の覚え直しなどで毎日慌ただしく過ぎていきます。
そういん業務の一つに職場定着支援があります。コロナ感染拡大に伴い企業に訪問して本人の様子や話を伺うことが難しくなりました。
コロナじゃなかったら今頃、制限された生活やマスクをしなくてもよい生活だったのになぁと何度も思いました。
だけどコロナ禍でも自分たちができる業務を先輩、後輩と共に考えて先日はリモートで「ピアサポート交流会」を行いました。企業、当事者の方、福祉事業所、その他関係機関に参加して頂き直接会えませんが画面越しでも繋がりを感じる事ができました。下準備で何度もミーティングを重ねて慣れないリモート操作の練習をするなど大変でしたが実施して良かったと思います。
コロナ禍で今まで通りの生活様式や働き方が制限されているのが現状です。自分たちに出来ることを考え、時には専門職としての価値について自問自答しながらフットワークを軽くして支援に携わっていきたいです。
最後に家で過ごすことが多くなり、漫画や本を読む機会が増えました。作者の体験や経験、主人公の「生きざまで後悔はしたくない」という言葉に感動したり、ハラハラしたり、自分にはできない考えに夢中になって過ごしています。
また夢中になってるといえば参加している若手部会のことについても少し触れさせて頂きます。第1回目の交流会から時間は経ちますが同世代で集まって真剣に考えて企画した交流会で、他愛もない話が出来て楽しかった事が印象に残っています。みんなで集まった時間は長くないですが、時々みんなはどうしているかなと思い出すほど自分にとって魅力的な部会です。若手部会に参加して繋がりが出来た事で、変に緊張せず前よりも気軽に話すことができるようになり嬉しく感じます。
1日でも早くコロナウィルスが終息して皆様の生活様式が戻り若手部会も活発に活動できる日が来ることを願います。
拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回のリレーメッセージは、志摩障がい者相談支援センターこだまの岡 昌史さんになります。岡さん宜しくお願いします‼︎
障がい者総合相談支援センターそういん
高橋 真穂
【第18回】令和3年2月6日(金) 東員病院 辻 謙二
三重県精神保健福祉士協会 会員の皆様いつも大変お世話になっております。前回の天春さんの高いハードルという無茶ぶりに応えるべく頭を捻ってきました。東員病院の辻 謙二です。よろしくお願いします。
三重P協会では災害対策委員長をさせてもらっています。災害対策委員会は、委員会を定期的に開いており、災害対策に関する情報の共有や研修会の企画を行っています。今年度はコロナ禍のため実施できなかったですが、好評をいただいていたHUG(避難所運営ゲーム)を進化させ、災害支援の手法として、サイコロジカルファーストエイドやPTSDへの対応を盛り込んだPSW版の被災者支援ロールプレイゲーム『HAG(避難所アプローチゲーム)』の研修会を開催したいと考えています。ご期待ください。
また、災害対策委員会では、災害が起きた際、会員の安否の確認や被災状況の確認を行っています。災害はいつ何時起こるかわかりません。災害時には、是非とも、自分の地区の災害対策委員に連絡してください。何も無かったときにも「アイムセーフ」「無事だよ」ということを知らせてもらえると有難いです。
そんな定期的に顔を見ている災害対策委員の皆さんには本当にお世話になっています。委員会の日に出席率はかなり高く、研修の意見もどんどん言ってくれている委員の皆さんにはいつも感謝しています。
さて、突然やってくることが災害対策とも共通するところですが、東員病院では昨年11月末から新型コロナウィルス感染症のクラスターが発生してしまい、多大なご迷惑と心配をおかけしました。12月23日をもってクラスター終息を宣言しましたが、その後も新たな感染者があり、実質的な終息は年明けでした。連絡をいただいた関係機関の皆さんや個人的に連絡をいただいた方々からの励ましや心配の電話には本当に勇気づけられました。ありがとうございました。
当院は認知症疾患医療センターの指定を受けており、認知症高齢者の受入れに特化してきています。病棟の約9割が認知症高齢者の病院になりますので、同じくクラスターの起きた鈴鹿厚生病院とは趣が違うかもしれません。
思い返すと、病棟のゾーニング分けから始まり、PPE(感染予防衣)の着脱訓練、陽性患者の転院調整、転院への付き添い、廃棄物処理、発熱管理、病棟の消毒作業、コロナ感染症発生届の作成、PCR検査依頼の作成、入院勧告の公費申請の説明など、ワーカーとしての仕事以外の部分も含めコロナ関連業務が一気にやってきました。私自身は家族への感染を防ぐため、病院敷地内の高齢者向け住宅の部屋を借りて1ヶ月半ほど単身赴任生活を送ることになりました。初日にクラスター班がやってきたときには、コロナ感染者が発生した当該病棟の患者は全員(計53名)が陽性になると想定していると言われたことがとても印象に残っています(結果的には無感染の方が18名あったので、日々の消毒作業の成果だと思っています)。他に印象深いことは、毎日2回の消毒作業と転院調整で、消毒作業はウィルスの数を減少させることと清潔を保つために行いますが、即効性があるわけではなく、新たな感染者が出るとモチベーションが下がってしまうため、2週間後に新たな感染者が出ないように消毒を行うことを目標にやっていきました。この作業で運動量が増えて、げっそりと痩せてしまいました。転院調整は最初に家族に転院や延命の希望の有無を確認しますが、馬鹿正直に家族意向を確認したため、当院で治療を希望する家族もいました。クラスター発生の場合には、転院させる意味はコロナの治療というよりは、病棟スタッフの負担を減らすこと、ウィルス量を減らすことがポイントであったため、転院ありきで説明をしていくほうが良かったと後から知ったこと。遠方に転院になった方もいて、付き添いも大変だったことから、患者さんにはかなりの負担だったのだろうなと。残念ながら転院先で亡くなった方もいて、搬送の負担を思わずにはいられません。コロナで亡くなった患者さんの葬儀への対応も大変であったことも印象深いです。院内のコロナ対策本部で仕事をしていましたが、日々刻々と変わる患者への対応やゾーニングや病室分けの意図がうまく伝わらず、職員の不安を煽ることになったことなど、情報共有の難しさも印象に残っています。
また、感染者との最終接触から2週間は発症するリスクが高いこと。発症している前提で感染対策した上で対応すること。ゾーニングでグリーンゾーン(非感染)を確保し、感染予防対策(正しいPPEの着脱と消毒)を徹底する、正しい知識と装備があれば、自身の感染のリスクは無いということも重要な知識だと思います。この貴重な経験を生かしていきたいと強く感じているところです。
最後に私事ですが、『ソーシャルワークスキルを活かして、関わりを持つ全ての人の幸せに貢献していくこと』を目指して、東員病院で日々、相談援助業務に携わっています。三重Pの役員になってから久しいですが、三重Pの活動に参加し、三重Pの仲間と楽しく語り合うことは、日々の業務のエネルギー源になっています。いつもありがとうございます。
長文にお付き合い頂きいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
役員を中心につないできたリレーメッセージですが、次回から一般会員の方々にメッセージを運んでいただきます。指名されたらよろしくお願いします。次回は障がい者総合相談支援センターそういんの高橋真穂さんです。よろしくお願いします。
医療法人康誠会 東員病院
辻 謙二
【第17回】令和3年1月22日(金)医療法人 北勢会 天春 卓也
いつもお世話になっております。医療法人北勢会の天春卓也(あまがすたくや)と申します。三重県精神保健福祉士協会の役員会では研修委員としての立場で参加させていただいております。本業では、医療法人北勢会に所属しているのですが、異動やら兼務やらで何をしているのか不明な立場であります。現在は一応、相談支援事業所アジサイでひきこもりの相談をやっているようなやっていないような。。。
さて、リレーメッセージとして鈴鹿保健所の鈴木さんからバトンをいただいたわけですが、今までの名を連ねた名将達のような、武勇伝が仕事においてもプライベートにおいてもございませんので、何を記そうか本当に悩みました。会員の皆様が共通として考えるべきは、あまりいいことではないですが「コロナ禍」についてかと思い、そのことについて少し私なりに考えを述べさせていただければと思います。
2020年はコロナの年といっても過言でないくらい社会や生活に影響を与えたのではないでしょうか。今まで当たり前にできていたことが、できにくくなったことに不思議な戸惑いを感じました。私が精神保健福祉士として必要と考えるひとつにネットワーク(人脈)があります。業務上でのつながりはもちろんのこと業務外でのつながりを大切にしてきたことで現在(いま)があると思っています。それがコロナ禍によって2020年はほとんどできていない状態になりました。
ニューノーマルと言われるように今までのノーマルが通用しない時代に我々精神保健福祉士はどのように対応していかなければならないか、それぞれが個人単位での課題が課せられたように感じるようになりました。正解が何かわからない、もしかしたら正解が無いのかもしれない中で思うことは、「順応」せずに「適応」していこうということです。「順応」と「適応」は似ている言葉ですが、意味合いは少し違います。(気になる方はググろう)五里霧中でどうすればいいかわからないそんな時代だからこそ、そんな時代に「適応」し、自分らしく生きていけたらと思っております。夜は朝に、雨は晴れに、冬は春になるわけですから、皆さん無理せずほどほどに生き抜きましょう。なんかオチが無くてすいません。
次回は東員病院にて精神保健福祉士として活躍されている辻謙二災害対策委員長にバトンをつなげます。私とは比較にならないくらいものすごくためになる内容をかなりわかりやすく伝えていただけることでしょう。大いに期待しておりますので辻さんよろしくお願いします。
【第16回】令和3年1月8日(金) 鈴鹿保健所 鈴木 知美
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
鈴鹿保健所地域保健課の鈴木知美と申します。
平素は大変お世話になっております。
令和2年4月から所属先で精神保健福祉相談員をさせてもらっています。
私はまだ精神保健福祉士の資格はなく、準会員の身ですが、日頃から大変お世話になっている鈴鹿厚生病院の齋藤さんからバトンを頂きました。
リレーメッセージを発信された各役員様のメッセージ(動画もわかりやすかったです)も観せていただきました。
ますます恐縮ですが、この4月から感じたことなどをお伝えしたいと思います。
その前に少し、以前のことと、三重P協会に感じていたことをお話しします。
私は平成27年から5年間、北勢福祉事務所生活保護課でケースワーカーとして勤めていました。北勢地域の会員様で当時、一緒に受給者さんへのご支援をして頂いたこと、感謝しております。
チームになってもらい、医療中断しないで、心身の安定を図り、その人が希望する生活が地域で送れるようにご支援していただいていました。
孤独な人もいて、その人の思いを聴ける機会を増やし、困ったことがあったら一緒に考えることを医師、訪問看護師、PSW、社協の支援員や障害福祉サービス事業所職員・・・たくさんの方に関わってもらって病状、生活の安定が図られた方もいました。
当時の職場の先輩から、三重P協会の会員外でも参加できる研修情報をもらい、参加させてもらうことが数回ありました。
その時に感じたのは、下方会長さま、牛塲副会長さま、会員の皆様が和気あいあいと、絶妙なアドリブも入れて笑顔あふれる研修を開催されていて、「なんて楽しい雰囲気なんだろう~!」と思いました。皆様、それぞれ別の所属先であるのに、上も下も横も・・・と多方向で顔の見える繋がりをもっておられるんだな、と感じました。楽しく学べて良かった!と毎回感じていました。
今は精神保健福祉士を目指して、実務経験を積ませてもらっている日々です。
鈴鹿保健所では令和2年4月~6月の3か月間に、警察官通報が20件ありました。前年度の通報全件数が26件でしたので比較すると、この時期に集中したと感じます。緊急事態宣言が出ていた時期で、社会全体が新型コロナウイルスの影響を受け、受診を控えたり、不安感を強めた方もおられたと感じました。
措置入退院後、地域へ戻られた患者さんの訪問を、精神科訪問看護ステーションや、障害者総合相談支援センターあいの職員さんと行かせてもらっています。その方の危機的な状況の時だけに関わるのではなく、関係を築いて連続性のあるご支援を行っていけたらと思っています。
私自身、子どもとの関わりに長年悩み、公私ともに周りの方に支えてもらって、この精神保健分野にたどり着きました。
微力ですが、いつかお役にたてるようになりたいと思っています。機会をとらえて研修などで学びを深めて、皆様とつながることで、多様な視点で物事を見つめ、ご本人やご家族に還元できるようになりたいです。
令和3年度に三重県ではひきこもりの実態調査をするとのことです。ご本人と顔を合わせられたわずかな時間に、私は先走って、こうするといいのではないかと、勝手に支援の方向を描いてしまいがちで、反省しました。
目の前のご本人の声を聴いて、その方が中心に居て、地域の人、関係機関等の連携の輪を広げて必要な時に支援を届けられるようにしていきたいです。
会員の皆様、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
最後に・・・
最近のマイブームは、美味しい珈琲が飲めるカフェをインスタグラムで見つけては措置当番の日を避けて・・・好きな珈琲を楽しんでいます。テイクアウトもできるので嬉しいです。
皆様も、少しホッとする楽しい時間ももって、元気に過ごしていきましょう!
長文となり申し訳ありません。お忙しいなか、お読み頂き有難うございます。
次回のリレーメッセージは、医療法人北勢会 天春卓也さんにお願いします。
鈴鹿保健所 地域保健課 鈴木知美
【第15回】令和2年12月17日(木) 鈴鹿厚生病院 斎藤 綾子
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
平素は、大変お世話になっております。
鈴鹿厚生病院の斎藤です。現在、三重P協会で鈴鹿亀山地区委員をさせて頂いております。
本来なら金曜日に発信するはずのリレーメッセージをフライングで木曜日に発信してしまうことになり…すみません。
金曜日が休みとなるため、フライングで発信させて頂きますこと、ご容赦下さい。
まず、最初に…。鈴鹿厚生病院では、9月3日、病棟にて新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生し、本来の診療機能が著しく停滞し、患者様及びご家族、関係機関の皆様には、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。発生当初から、多くの方々のご支援や励ましを頂戴し、11月2日に終息宣言を出すことができました。皆様からの温かいご支援やお言葉に心から感謝申し上げます。現在も、各地でクラスターが発生しており、同じ状況を経験したからこそ、一日も早く状況が収束し、安堵できる日を迎えることができるよう、願っております。
さて、前回のロマンあふれる伊勢保健所 三上さんから、リレーメッセージのバトンを受け取ったものの…何をお伝えしようかと軽く悩んでいました。
今の私自身の業務紹介をお伝えすることとします。当院では、2011年度より、精神障がい者アウトリーチ推進事業(現:三重県精神障がい者アウトリーチ体制構築事業)の委託を受け、事業実践を行っています。自らの意思では受診が困難な未受診者、治療中断者の対象者宅を訪問し、必要に応じて治療や福祉サービス等に繋ぎ、地域生活が維持できるよう支援を行うと言った事業です。私は、その事業の専任として、業務を行っています。「自らの意思では受診が困難な状況」ですので、訪問しても、ご本人とお会いすること自体難しかったり、招かれざる客のごとく拒否反応が見られたりすることなどが多々あります。一般的に、援助希求行動は、「本人が困っている」「周囲が困っている」「本人も周囲も困っている」ところから生じると思います。しかし、本事業に関しては、「周囲が困っている」ところから相談開始となることが多く、そう考えると当然の反応かもしれません。時折、心が折れそうな時もありますが、PSW冥利?に尽きる瞬間もあります。長らく訪問支援を続ける中で、相手との関係性を構築することができ、関係性の中で支援をさせてもらえた時です。また、この話については、どこかで改めてお伝えすることができればいいなぁ…と思います。
ではでは、早いもので12月。
少し早いですが、皆様、良いお年をお迎え下さい。
次回のリレーメッセージは、年明け元旦を飛ばし、1月8日(金)に鈴鹿保健所 鈴木 知美さんにお願いしました。
よろしくお願いします。
鈴鹿厚生病院 PSW 斎藤 綾子
【第14回】令和2年12月4日(金) 伊勢保健所 三上 政和
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
伊勢保健所の三上です。三重P協会で研修担当をさせていただいております。ロマン溢れる?! リレーメッセージをお届けします。
保健所の精神業務で真っ先に思い浮かぶのは「23条通報・措置入院」ではないでしょうか。24時間365日、たとえ深夜でも呼ばれたらすぐに出動して、興奮状態の対象者と面接したり、病院調整をしたりと、なかなか過酷な業務です。(ロマンを感じることもあります)
当番の日は通報用携帯を持ち帰ります。確実に電話が取れるよう、けたたましい音が鳴るように設定し、風呂やトイレにも持っていきます。
私の場合、なぜかお風呂に入っている時、しかも頭が泡だらけの時に鳴ることが多いです(今年度だけで3回も…)。そのため(当番でなくても)頭を洗っている時には、常に耳を澄ます変な癖がついてしまいました。(これぞバスロマンというヤツですかね。お風呂だけに)
また22時以降の通報だと、だいたい翌朝までかかります。年に1~2回は「一睡もせずに翌日も普通に夕方まで勤務」ということがあります。
その時は、体の動作も頭の回転も「おじいちゃんのように」スローになります。先日、その状態で(どうしても外せない)家庭訪問に行きました。ものすごいゴミ屋敷で悪臭も漂う中、話好きな方と2時間近くやり取りしたら、途中で意識を持っていかれ「あやうく昇天か…」という状態になりました。(ロマンあるでしょう?!)
こんな感じで、保健所の仕事はロマンに溢れています。公務員の職場とは思えない常識外れでブラックなところも多いですが、それさえ目をつむれば精神保健福祉士が勤務するには素晴らしい職場だと思います。武勇伝を語らせたら、エピソードはいくらでも出てきますよ。
仕事はそんな状況ですが、プライベートでは昨年、ついに念願のモーターボートを購入しました。操船技術もまだまだで修行中ですが、休
日で時間が許せば、太平洋に出て釣りをしたりしてます。大海原で波に揺られて過ごす時間は贅沢で素晴らしいです。今はクルーズに付き合ってくれる方を募集中です。本物のロマンを求めて海へ乗り出しましょう。興味のある方はぜひ声をかけて下さい。
次回のリレーメッセージは、鈴鹿厚生病院の齋藤綾子さんです。
よろしくお願いします。
伊勢保健所 地域保健課 三上政和
【第13回】令和2年11月20日(金) 松阪厚生病院 辻 陽平
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
いつも大変お世話になっております。松阪・伊勢ブロックの地区役員をさせていただいております、松阪厚生病院の辻と申します。
昨今、新型コロナウィルスの拡大により、緊迫感が漂う中、皆様におかれましては、感染防止対策に大変な努力を尽くされておられる毎日かと思います。
今回、榊原病院中村さんから引き継ぎ、リレーメールをお届けします。よろしくお願いします。
【現在の仕事について】
私は、2005年に松阪厚生病院に入職し、PSWとして勤務をさせていただき15年目となります。入職当時を振り返ると、右も左もわからない若輩者でしたが、先輩方に丁寧にご指導をいただき、当事者やそのご家族からからたくさんの勉強をさせていただいた貴重な時間でした。
私が勤務する松阪厚生病院は、精神科急性期治療病棟、認知症治療病床を含む590床の精神科病床と、一般病床、療養病床、緩和ケア病床の身体科病床190床を有し、それらに加え、血液透析、健診センター、リハビリテーションなどの部門も併設しており、精神と身体の両輪をもって地域医療への貢献を目指しています。
PSWとして勤務するにあたり、精神の分野にとどまらず、一般医療、介護などの分野に関しても視野を広げる必要があり、苦労をした思い出があります。
最近の話題では、松阪市認知症初期集中支援チームへのPSW派遣として、南勢病院様と共同し行っております。包括支援センターを含め様々な分野の方々と交流する機会が増えました。
また、コロナウィルスの対策として、病院窓口での体温チェックや問診、オンライン面会の実施など、様々な対策を行っており、これらは毎週院内の会議にて検討を行っています。
【三重PSW協会(以下三重P)を振り返って】
私が三重Pに入会したきっかけを振り返ると、ある先輩PSWからの紹介でした。
それまでは、自分では入会することに一歩を踏み出せなかった時期がありました。ある日、支援でかかわることがあった先輩PSWに、「辻さんならできるよ。」と声をかけてくださったことで、小さな自信が芽生え、背中を押していただき入会することとなりました。
入会当時は、先輩PSWがたくさんみえて緊張した思い出がありますが、活動を続けるうちに、先輩方でも同じような悩みを抱えていることに気づき、その支援の過程や、価値観、倫理観を共有することで、PSWとしてのスキルアップにつながったと感じています。
また、三重Pでの活動の中で、「顔が見える関係づくり」が構築されることも大きな財産となりました。その中で、松阪・伊勢ブロックでの活動が徐々に広がってきたことも、日々の支援に役立っていると感じています。
以上簡単ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。皆さんのリレーメールを読ませていただき、改めて「つながること」の重要性を再認識できる機会となったと感じています。
コロナ禍において、皆様におかれましては、大変なご苦労があるかと思いますが、くれぐれもご自愛ください。
次回のリレーメールは、伊勢保健所の三上さんになります。三上さんにはPSWとして沢山の学びをさせていただいたと思っております。三上さんよろしくお願いします。
【第12回】令和2年11月6日(金) 榊原病院 中村 咲子
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
こんにちは。
榊原病院の中村と申します。
県立こころの医療センター濱さんから引き継ぎ、今回リレーメールを発信さてもらいます。
私は、2013年に榊原病院に入職し、途中育児休暇を挟み現在まで医療観察法病棟で勤務しています。
今回は、最近の病棟での取り組みについて少しお話しさせて頂きたいと思います。
入院対象者の方の中には、借金問題、離婚問題など法的トラブルを抱えた方が多くおられ、退院の足枷になっているという現実があります。
医療観察法病棟の対象者の方が退院し、地域で定着していくには、かなりの困難がある上、加えて借金問題、離婚問題(特に子どもの親権〕を未解決のまま退院に至るケースが多くあるのです。
これまでも対象者さんに同行し、法テラスに出向くことはありましたが、コロナ禍では外出も困難となりました。
そのような時、他県で医療観察法病棟内における「出張法律相談会」の取り組みについて知る機会がありました。
法テラスの弁護士に定期的な来院を依頼し、法テラスのシステム(1回30分、同一案件につき3回まで無料)をそのままを病棟において実施してもらうというものです。
当病棟も、多職種の力を借りて、熱心な弁護士さんに来て頂くことができ、今月4日に初回「出張法律相談会」を開催しました。
始まったばかりで対象者さんの反応や効果などまだまだ把握できていませんが、いつか機会があれば報告させて頂きたいと思っています。
コロナ渦で、以前の生活に戻るのではなく、withコロナとか、新しい生活様式とか言われていますが、なかなか難しいですね。
私事ですが、5月から職場の保育所に通い出した2歳の息子は、マスクをかけた保育士さんの顔しか知りません。それでも目一杯の愛情表現で接してくださる保育士さんの胸に毎朝飛び込んでいきます。
実家の親は、車に布団を積んで人と会わない旅を楽しんでいます。
少しずつ受け入れていくしかないんですね。
仕事でも家庭でもできる範囲でできることを見つけていけたらなと思います。
次回のリレーメールは、松阪厚生病院の辻さんになります。辻さん、よろしくお願いします。
榊原病院 中村咲子
【第11回】令和2年10月23日(金) 三重県立こころの医療センター 濵 幸伸
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様
いつもお世話になります。
こころの医療センターの濱と申します。
今年から津ブロックの役員を担当することになりました。よろしくお願いします。今回のリレーメッセージをお届けしたいと思います。
私は、PSWとして活動を始めて19年目になります。
最初は、社会復帰施設(当時は生活訓練施設)である(社福)夢の郷で5年間、その後、こころの医療センターで7年間。次に保健所で4年間、直近の3年間は県庁の精神保健福祉班(現:精神保健班)で勤務させていただきました。
まだまだ、道半ばの私ですが、少しだけ経験したことにふれます。
保健所で勤務していた当時、何度も深夜帯に某警察署に23条通報のため急行し精神科救急対応をしていました。(警察官の皆さんが、非常に協力的に患者さんの移送に取り組んでいただいていたことがあり、今でもとても感謝しています。)
その時の生活安全課係長のOさんが、退職直前に夜間対応の際、缶コーヒーで乾杯しささやかな退職前祝をしたことがありました。
そして、2年ほど経ち、私が県庁に異動となり合同ビルの前の坂道を歩いていた時、前方から見覚えのあるスーツ姿のおじさんが歩いてくるではありませんか?
僕:「・・・・Oさん?」
Oさん:「・・・・濱さんか?」
二人:「おおおー!!!」(固く抱擁する二人)
感動のあまり、おじさんとおじさんが白昼堂々、抱擁しあうことになってしまいました。
この時、二人の間には共有してきた通報対応の記憶があったと思います(私の思い込みですが)。それは、保健所と警察署の異なる機関が協力して目の前の当事者・家族の支援にあたっていたことです。
本来であれば、通報に至らないような地域づくりや支援が求められると思いますが、そこまで至っていない現状があります。だからこそ現場にいるスタッフが懸命に支援にあたることが大切なんだといつも感じています。
また、地域で出会う精神障がい者の皆さんの力になりたいと純粋に考えている警察官が多いことを日頃の会話の中から知り、驚きました。
なんとなく、我々のような職種ばかりが精神障がい者の支援を考えていると思っていましたが、もっと世の中は広くて深いんだな~と経験年数20年近くたって発見することがあります。
こんな素敵な(おじさんと抱き合う)経験ができる分野ですので、PSW協会が発展するといいなと思います。そのためにも協会は若いPSWの皆さんが元気に育っていってもらえる土壌となることを期待しますし、我々くらいの年代のPSWがその土づくりにいそしまないといけないんだろうな、とやっと感じ始めました。(遅いでしょうか?)
若手の皆さん、沢山チャレンジしてくださいね。中高年齢の皆さん(私も含めて)は、無理せずぼちぼち過ごしていきましょうね。
以上でおしまいです。読んでいただいてありがとうございました。
次回は、独立行政法人国立病院機構榊原病院中村さんがお届けします。
三重県立こころの医療センター 濵 幸伸
【第10回】令和2年10月9日(金)菰野千種園 中村 舞
いつもお世話になっております。
第10回リレーメッセージの紹介を受けました救護施設 菰野千草園の中村です。
みなさまにおかれましても、新型コロナウイルスの影響により、日々厳しい状況が続いており大変な努力をされていると存じます。
わたくしからは、救護施設というマイノリティな施設で働く精神保健福祉士の業務とコロナが及ぼした影響について、その現状を発信させていただくことになりました。ご興味があれば幸いです。
【救護施設で働く精神保健福祉士について】
皆様ご存じの通り、救護施設は、生活保護法における措置の"保護施設"です。
各県の行政方針によって"公設公営""公設民営""民設民営"などその設置主体は様々です。
救護施設の代表的機能といえば、"他法他施策を優先とした最後のセーフティーネット機能"ですが、
他県には、精神科病院に併設されている「退院促進に特化した救護施設」や「アルコール依存に特化した救護施設」があるのをご存知でしょうか。
また全国には、「刑務所出所者の保護に特化した救護施設」や、売春やDV被害など「婦人保護としての役割を専らとする救護施設」など、その業務内容から非公開となっている救護施設もあります。そして、そこで密やかに働く非公開(?)の精神保健福祉士さんも存在します。
三重県では、県内3か所全ての救護施設に精神保健福祉士が存在しており、一つの分野に特化することなく多様なニーズに対応しています。
【コロナ禍において】
私が担当する緊急一時保護では、、、、
「(コロナ対策で)拘置所を単独房にしなければならず釈放することになったが、なんらかの管理下を必要とする被保護者」、
「(コロナ不況で)飯場のタコ部屋が解体され、流れ着いた被保護者」、
「(外出自粛の影響で)無収入となった風俗業?夜の街の被保護者」、
「(コロナによる収入減で)愛人関係を解消され、住まいや手当てを失った被保護者」
、、、などの委託依頼が県内及び近隣県からあり、特に女性や外国籍者の保護が増加傾向にあります。
コロナ禍におけるこうした「予期せぬ失業」や「予期せぬ離縁」は、「住む場の喪失」という外的な問題だけでなく「生きる場の喪失」という内的な問題も深刻で自殺リスクも高く、双方の問題を緊急的に支援する必要があり、気が抜けない状態が続いています。
また、これまでの不安定な生活によって身体疾患や精神疾患が潜んでいる者も多く、そうした問題の発見対応も、日々の業務の一つとなっています。
【新しい職場様式について】
当施設では、GoogleMeet、MicrosoftTeams、zoomなどを導入して、他の救護施設や全社協とのWeb会議やWeb研修を行っています。
施設内では以前からタブレット端末を活用し、ペーパーレス・ハンコレスなどIT化を推進していたため、混乱なく新しい様式にもシフトできました。
コロナ感染発生時のBCP計画にもそれを落とし込み、万が一の際にも最小限の出勤職員で業務を継続できるよう体制を整えています。
現在は、デスクワークの効率化を図って作り上げた時間を利用者のみなさまと過ごす時間に充当できて、なかなか幸せな時間を過ごしています。
【最後に】
今回、新しい様式への取組みとして『FPV施設見学』なるものを考案してみました。コロナで暗く重苦しい空気のなか過ごされている皆さまに向けて、当施設をすでに知っている方には楽しく観ていただけるように又、まったく知らない方には興味を持ってもらえるように炎上ありきで作成いたしました。
*周囲に上司の方々がいない事をご確認の上、音声ありでご覧ください。
↓↓↓↓
『千草園の女職員シリーズ1⃣~中村潜入捜査官の報告書・湯の山の麓に佇む謎の施設に潜入!赤とんぼに託された秘密の約束とは!?~』
https://www.dropbox.com/s/fynpggd6rlpoeai/%E8%8F%B0%E9%87%8E%E5%8D%83%E8%8D%89%E5%9C%92%E3%83%BB%E6%96%BD%E8%A8%AD%E8%A6%8B%E5%AD%A6.mp4?dl=0
みなさまに再びお目にかかれる日を楽しみにしております。その日までどうか、ご自愛くださいませ。
【第9回】令和2年9月25日(金)発信 水沢病院 沼倉 聡
三重県精神保健福祉士協会
会員のみなさまへ
こんにちは。
今年度より四日市ブロックの役員をやらせていただいています水沢病院の沼倉と申します。
今回第9回目のリレーメッセージとなります。
気付けば自分の番、PSW19年目の自分ですが、自らの想いを伝えることが苦手な私ですが、今回このリレーメッセージをいい機会と捉え、新型コロナ禍の中今の想いを発信させていただきたいと思います。
まずは、自分の勤めている水沢病院について、自然豊かな鈴鹿山脈の麓にある精神科・内科の入院病床をもつ、ゆっくりとした病院となります。
今年2月には新病棟が運用開始となり、患者様により療養しやすい環境が整った最中、
新型コロナ感染症の流行となり、入院生活も以前とは異なる状況となってしまいました。
当院でも、患者様・職員などの安全を考え、外来対応であったり、入院患者様の面会など様々な予防対策を取っており、患者様・ご家族様・関係機関のみなさまにもご協力をしていただいている状況です。
感染拡大防止には対策が必要であることは理解していますが、患者様からいつ外出できるのかなど話が出ると、患者様の楽しみを制限してしまっているのではと感じてしまいます。
関係機関との連携であっても、なかなか直接会うことも難しく、今までとは異なる対応をしていただいている状況です。
いろいろなことに新たな様式を求められてきていると感じているものの、なかなか対応しきれず、日々これでいいものなのかと悩んで過ごしています。
自分だけでは解決できず、こんな状況下であるからこそ、「横のつながり」が不可欠で、他院ではどう対応しているのか、地域の状況はどうなのかなど、本来なら例会など情報共有できる場があるのに、それもなかなかできない現状に、新たな形での「つながり」が求められているのだと思いました。
協会員の悩みや想いをつなげることができるこのリレーメッセージをもっと気軽に、もっと活発に利用できるようなればと、この発信を考えるうえで感じました。
拙い文を読んで頂きありがとうございます。
また、みなさまにお会いできる日を楽しみに、日々頑張っていきたいと思います。
次回のリレーメッセージは、10月9日(金)救護施設菰野千草園の中村舞さんになります。
中村さんよろしくお願いいたします。
9月25日(金) 水沢病院 沼倉 聡
【第8回】令和2年9月11日(金)発信 北勢病院 デイケアセンターほくせい 小林花佳
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ
皆様こんにちは。
北勢病院デイケアセンターほくせいの小林と申します。
僭越ながら、今回の担当をさせていただきます。
まとまりのない内容になってしまうかもしれませんが、目を通していただけたら幸いです。
前回の山下さんも触れられていましたが、私も現在メンバーとして関わらせていただいている若手部会のことを中心に触れさせていただけたらと思います。
はじめに、私が所属しているデイケアの近況からお話させていただきます。
今、新型コロナウイルスが流行しているなかデイケアでも感染拡大防止のためにマスクの着用・手洗いうがいは勿論、プログラムの実施にも細心の注意を払っておこなっています。
それに伴って、メンバーの皆さんが楽しみにされている外出・外食のプログラムがなくなってしまいました。
代替になるような内容に変更をさせていただいているプログラムもあります。
ですがやはり活動の幅が小さくなってしまったように感じます。
メンバーさん達と「寂しいね」「早く元に戻るといいね」と話をすることもあります。
活動の幅が小さくなってしまったのは、デイケアだけではなく他の機関・部署の方々、若手部会にも当てはまることだと感じています。
若手部会は昨年に立ち上げられ、私もメンバーとして参加をさせていただいています。
最初は緊張した雰囲気でしたが、話し合いを重ねる毎に雰囲気も柔らかくなり、好きなことや最近あったことなども話すことができる場となりました。
企画から実施を通して同じ年代の方々と過ごす時間はとても有意義で、他のメンバーがテキパキと対応している姿に『自分なんてまだまだだ』と刺激にもなりました。
開催された交流会でもメンバーや参加者の方々と趣味などの話しや、自分の職場の話、今ぶつかっている壁・悩んでいることなど共有・共感しながら話ができたように感じます。
研修などではその場単発の関わりで終わってしまいますが、若手部会では何回も会って話をするのでより強く関係が築けた気がします。
『若手部会』での横の繋がりがしっかりとできたことで、キャリアのある方々が集まる場所へ以前よりも緊張少なく参加できるようになりました。
メンバーとして力になれるか不安しかないながら関わらせていただいて
・先輩や上司と話すときとは少し違うリラックスした気持ちで、仕事について話ができる場所ができたこと
・話をするなかで自分では気づけていなかった仕事への姿勢だったり考え方を知ることができたこと
・横の繋がりができたこと
など、自分にとってプラスなことがたくさんありました。
第二回目の企画も始まり、チームワークが強まりつつあるなか新型コロナウイルスのため、進めていくことができなくなりとても寂しく、残念に感じています。
私自身、同年代のメンバーや交流会に参加をしていただいた方々との出会いに勇気づけられました。
いつかまた再開できる日が来てほしいと思っています。
そして若手部会が今後も続き、自分より年代が下の人たちにとっても若手部会が同年代との交流の場、成長できる場になることを願っています。
稚拙な文となってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
次回を担当していただく、水沢病院 沼倉聡さんへバトンを繋げさせていただきます。
宜しくお願い致します。
令和2年9月11日
北勢病院 デイケアセンターほくせい
小林花佳
【第7回】 令和2年8月28日(金) 発信 多度あやめ病院 山下 貴也
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ
皆さんこんにちは。
桑名ブロックの地区役員をしています多度あやめ病院の山下貴也と申します。
会員の皆様、協会の活動にご協力いただきありがとうございます。
今回で第7回目のリレーメッセージとなります。
このように何かを発信する機会はないのでかなり緊張をしています。
また前回の田中さんがとても素晴らしいメッセージを流してましたので、かなりのプレッシャーも感じています。
私はコロナウィルスの影響で感じていること、関わらせていただいています若手部会のことについて触れさせていただければと思います。
コロナウィルスの影響で、学生時代から続けている野球に参加できていない状況です。社会人になってから名古屋でチームを作り、かれこれ10年以上ともにやってきた野球仲間に今年は一度も会っていません。私は県外からの参加のため、自粛をしている状態です。連絡はLINEでしてますが、野球でのつながりが薄くなっているように感じています。
職場の方では、毎日上司や先輩たちと会え楽しく仕事ができているものの、他の所属の方と会える機会がめっきり減りました。
毎月、もしくは2ヶ月に一回ほどのペースで飲み会もあったりして、皆さんとの当たり前だったつながりを感じることができなくなってきていると思うこの頃です。
私が関わっている若手部会は主に若手の交流をメインに考えて活動をしています。
そう考えているのは、私自身の経験もあるからです。私自身、入職したての頃、当時はいろいろな業務をさせて頂きました。その業務をこなすことが精一杯で、職場外の方との交流やつながりは全くありませんでした。その頃、唯一あったつながりと言えば、同じ職場内と同じ大学を卒業した仲間だけでした。
その大学の仲間にたまたま誘ってもらった飲み会が大きな転機となりました。その飲み会はベテランから若手までたくさんのPSWが参加していて、皆さんと話すことが何もかも新鮮に感じました。職場内での経験談、普段の業務で疑問に思っていることや悩んでいること、PSWとして思っていることなどが聞けて、私はいかに自分で自分の視野をせまくしていたのだろうと感じました。一つのつながりから顔の見える関係ができたことで、新たなつながりが生まれました。ここでできたつながりは、今の自分を形作る大きなきっかけとなっております。きっかけが飲み会というのも私らしいなと思うところです。
自分以外の人の話を聞くことは、自分に対して気づきを得ることができると考えています。また、自分から話をすることで、自分の当たり前というのは自分以外の人にとっては特別であるということにも気づけました。その逆もしかりで、自分以外の人の当たり前は自分の特別だということも。様々な人と話すこと、つながることによって、自分自身の成長につながっていくと感じています。今の職場で働かせていただいているのも、つながりのおかげだと思っています。
そんな気づきやきっかけ、つながりを作るために、若手部会の活動は同世代のPSWとの交流をメインにしております。自分たちで考えて、企画して、どうすれば若手PSWに集まってもらえるかと考えています。LINEグループでの話し合いは、意見も活発に出ていつも驚かされます。
しかし、コロナウィルスの感染によって企画していたイベントは中止になってしまいました。感染リスクを下げるためには仕方のないことです。収束するのがいつになるのかわかりませんが、同世代の仲間とのつながりを作りたいと少しでも感じたなら、ぜひ参加していただければと思います。活動の様子はインスタグラムに載せていますので、そちらも見て頂けたら幸いです。
長々と書いてしましたが、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。
次回のリレーメッセージは役員ではなく、会員の方にお願いすることにしています。次回は9月11日に若手部会のメンバーでもある、北勢病院デイケアセンターほくせいの小林花佳さんになります。小林さんよろしくお願いします。
令和2年8月28日
多度あやめ病院 医療福祉室 山下貴也
【第6回】 令和2年8月14日(金) 発信 事務局 田中 雅也
三重県精神保健福祉士協会
会員の皆様へ
皆様こんばんは。
社会福祉法人四季の里障害者相談支援センターHANAの田中と申します。
昨年までは、四日市ブロックの役員をやらせていただいていましたが、今年度より事務局を引き継ぐことになりましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
今回で第6回目のリレーメッセージになります。出番はまだまだ先だからと思っていたら、あっという間に自分の出番・・・
先月またひとつ歳を取り、時間の流れがますます早いなぁと実感をしています。
せっかくの機会ですので、私自身のことを少しお伝えさせていただきながら、コロナウィルスに対する今の想いに触れさせていただけたらと思います。
今の職場には平成21年に入職をして、今年で12年目に突入します。平成24年に精神保健福祉士の資格を取得をして、精神保健福祉士のキャリアとしては9年目になります。
今の職場に入職をするまでは、民間企業で13年間営業の仕事に従事していました。
特別な取り柄もなく、当時は人との関わりが苦手な方で、どちらかというと社会にうまく適応ができず、就職活動でいろんな企業の面接を受けましたが、全く内定をもらうことができず、ようやく内定をいただけたのが、営業の仕事で、仕方なく営業職に従事をすることになってしましました。
新規開拓、しかも飛び込みでの営業の仕事が、社会人になり、与えられた最初の仕事でした。
人との関わりが苦手で、社会にもそれほどうまく適応ができていない私が、飛び込み営業をしたところで門前払いをされることが多く、なかなか成績につながらない。
そんな中私が唯一できることは、何度もお客さんのところへ顔を出し、まずは関係を構築することでした。
何度も通い顔を覚えてもらうと、仕方ないからと少ない金額からでも注文をいただけるようになり、そのうち取引の金額も増え、他のお客さんを紹介してしていただくこともあったりと、このころの経験から「つながり」や「顔の見える関係」について意識をするようになり、このころの経験から今も「つながり」を大切にしながら、仕事をしています。
いろんな「つながり」を通して、いろんなことを経験させてもらい、いろんなことを教えてもらい、成長させていただいています。
能力がないから、自分ができないことをわかっているからこそ、人とのつながりを人一倍意識し、大事にしてきたように思います。
そんな経験が私の原点であり、この業界で仕事をすることになってからも、今までの経験を活かせていると思っています。
むしろ「つながり」つくっていくことしか、私にはできないなとも思っています。
私自身には能力がなくても、いろんなこととつながっていくことで、個人ではできない大きな力を発揮できることを体感してきたからこそ、これからも「つながり」を意識しながら、「つながり」を活かせる、ソーシャルワーカーでありたいと思っています。
前置きが長くなってしまいましたが、私にとって大切な「つながり」が、コロナ禍において大きく変化し、今までの「つながり」が、普通でなくなってると感じています。
今まで普通にできていたコミュニケーションの取り方が普通ではなくなっている。人との「つながり」や、社会との「つながり」が変化していて、コミュニケーションにも変化が求められている。
今まで気楽に会って話をしていたのに会って話ができない。
今まで普通に行われていた三重県精神保健福祉協会の例会が開催できない。
何より飲み会ができない。
個人的には、「つながり」を感じられる場所が、コロナウィルスに奪われていることが一番つらいなと感じています。
コロナウィルスが収束して、皆さんと飲みながら、想いを語れる日が来るのをこころから願っています。
次回のリレーメッセージは、8月28日に桑名ブロックの役員で多度あやめ病院の山下貴也さんからの発信になります。山下さんどうぞよろしくお願いします。
令和2年8月14日
障害者相談支援センターHANA
田中 雅也
【第5回】令和2年7月31日 発信 代議員 辻 宏明
こんにちは。リレーメッセージ5人目となる代議員の辻宏明です。先月まで事務局を2年間しておりました。 会員の皆様には今年度の総会をはじめ、ご協力いただきありがとうございました。
今年度からは代議員をさせていただくこととなりましたので、このメーリングや協会のホームページを通して、三重県精神保健福祉士協会に入って良かったなと思えるような情報をお伝えできたらと考えております。
コロナ渦を過ごす中、私事では趣味が登山やキャンプなのですが、3月から「自粛」し我慢を続けております。休日も家族旅行にも行けず、GWは自宅の庭でキャンプをしたりしていました。
しかし、6月以降は梅雨の影響で外で遊ぶ機会も減り、気軽に外出することもできず気が滅入っています。最近は運動不足からか体が大きくなってきたので、自宅で子供と筋トレ(ダイエット)して過ごしております。皆さんも身体と心の健康に気をつけてください。
次回は8月14日、今年度から事務局長をしていただくことになりました四季の里 障害者相談支援センターHANA 田中 雅也さんです。
【第4回】令和2年7月17日 発信 副会長 牛塲裕治
三重県精神保健福祉士協会の皆様へ こんにちは、三重県精神保健福祉士協会(以下三重P)副会長の牛塲です。副会長は3人いますが、私は三重Pの組織体制を担当しています。
このメーリングリストを活用したリレーメッセージも第4回になりました。この企画は新型コロナウイルスの影響で協会活動、特に会員が集まる総会例会が中止せざるを得なくなり、それでもどうにかこうにかネットワークをつくっていこう、協会からの発信を止めない、動きを止めない、そういった目的から開始されたものです。
開始してから送られたものを読むと、普段あんまり喋ったことがなかった副会長の寺田さんはこういう思いをもってあんなお仕事をしているのか~とか、山本さんはよく知っているけど動物の森やってるんだな(まあやってそうだな)とか、下方会長の文章は相変わらずいろんな意味でかたいなぁ(硬いし固い、時々難い)、とかいろいろなことを感じます。
書かれている人の意外な一面を知ることができたり、改めてその人のことを知ることができたり、PSWについて考えるきっかけになったり、普段より三重Pが身近に感じられたり、と自分的には届くのが楽しみなメールになりつつあります。
『コロナの副産物』という言葉をちらほら見かけますが、このリレーメッセージも三重Pにとってはそれですね。 副産物つながりで、本当は6月の総会が実施されるときに皆様に直接お伝えしたかった三重P組織体制についての説明ですが、こうした集まりができないので動画を撮りました。
カメラマンはうちの新人PSW伊藤真彦君です。こういう機会でもなければ自分で動画を撮影して世にアップロードするなんてことはなかったのではないかと思います。これまでは見る専門家でした。これもコロナの副産物。
きちんと見られるかどうかわかりませんが、以下リンクからお試しください。(ホームページに載せる場合はyoutubeから視聴できるよう考えます)ノーカット編集なし無修正ですので、お見苦しいところ、聞き取りづらいところ、カメラマンの伊藤君の腕がプルプル振るえているところなど本筋に関係なく気になるところが多々ありますが、三重Pって(特に役員は)こういう活動をしているんです、ってことをお伝えしたくて作った動画です。
私は見始めて30秒ほどで、にやにやした姿勢の悪い自身の姿を見るに耐えられず視聴をやめましたが、皆様少しお時間があるときに視聴いただき、三重Pについての理解を深めていただき、さらにはもっとこうしたらよいよ!というアイデアをお寄せいただいたら協会が変わるきっかけになると思います。
牛塲は見たくない、という人は資料を添付しますので、そちらをご覧ください。
https://photos.app.goo.gl/ewzEgkk3BGWiYQLU7
最後に普段のお仕事について少し書きます。
私が勤務する総合心療センターひながは昨年より地域連携室を作りました。
地域における精神科救急医療や多様なリハビリなど当院が地域に対して果たす役割を最大限発揮できるよう地域の連携体制を作るために日々動いています。
これまで病院PSWとしての実践では支援・介入対象は個人や家族だったのですが、地域連携室に移ってから、介入対象は地域の医療機関であったり地域全体であったり、または自身が所属する組織だったり、少しPSWとしての視点が変わりました。
しかしながら視点は変わっても、介入対象(クライエントであり、組織であり、地域であり、社会がかかえる課題)を見極めて、少しでも良くするにはどうしたらよいか、関係するみんなでよーく考えて、実行して、どうなったかを振り返りまたそれを繰り返す、という一連のソーシャルワークの姿勢は同じです。
今回のコロナ騒動で、本来ならば入院治療が必要な人をお断りしてしまうこともありました。何のために地域連携室があるのだろう、と悔しい思いもしましたが、そんな中でも何かできないか、と新しい形のベッドコントロールの仕組みを考えて取り入れました。
そのようにコロナの副産物は身近な業務でもいくつかもたらされました。 PSWの主たる支援対象である精神障害のある方は、どこか生きづらさや困難とともに生活しています。
そんななかでも当事者さんがなんとかしようと頑張っていること、工夫していることなどはとても力がいることであり、そこから生まれるものは貴重なものです。コロナ渦をすごす中で、PSWはどんな状況であっても、当事者さんや組織、地域がもつ力を見つけ、活かしていく姿勢が必要なんだなと改めて感じた次第です。
以上まとまりがありませんでしたが、三重P組織体制担当として発信したかったこと、思ったことを自由に書かせていただきました。お読みいただいた方ありがとうございます。
それでは、このリレーメッセージ、次回は7/31、鈴鹿厚生病院の辻さんにバトンタッチします。実は三重Pは辻さん率が非常に高いのですが、次回の辻さんは2018年度から2年間三重Pの屋台骨、事務局をお勤めいただいた辻さんです。
どうぞよろしくお願いします。
【第3回】令和2年7月3日 発信 副会長 山本 綾子
会員の皆様
こんにちわ。次のバトンを受け取りました副会長の山本です。
皆様どのような毎日をお過ごしでしょうか?
COVID-19に係る様々な影響を皆様も受けたかと思います。
もしかすると「以前と同じ生活」というのは、もう戻ってこないのではないかとも感じます。
新しい社会のあり様とともに私たちの生活も気づかない間に変化していくのかもしれないと思っています。
私たち精神保健福祉士は社会の様々な変化や情報を敏感に察知する必要があります。
しかし、変化や情報はぼんやり待っているだけでは、気づけないかもしれません。
自らアンテナを張り、情報を取ろうとしなければ、そもそも気づけないので、自分の目の前を知らない間に通り過ぎてしまっていることや情報もあるかもしれません。
では、気づくためにはどうしたらいいでしょうか?
私は、「繋がること」「繋げること」だと思います。
自分から情報が取れそうな場所や相手に意識を「繋げていく」こと。
同じ分野の人に限らず、多様な関係者と「繋がっていく」こと。
どちらも自分から動くことが必要です。もしかすると、自分から動くことが苦手な方もいるかもしれません。
そういう時は、小さな声でもいいので呟いてみてください。声にだしてみてください。このメーリングに呟いてみてもいいですね。
誰かがそれをキャッチします。誰かが「そういえば○○さんがこんなこと言っていたな、気にしていたな」と気づきます。思い出します。
言霊とでもいうのでしょうか・・・。
思いを外に出すことで、変化は生まれます。
なので、もし「繋がっていく」ことに苦手意識を持たれている方は、ぜひ「呟くこと、思いを外に出すこと」から始めてみてください。
もちろん、三重県精神保健福祉士協会としては、様々な情報を例会やホームページ、そしてこのメーリングで発信していきます。
協会に参加していただくことで、「繋がり」は生まれます。
また、協会が会員のみなさまが「繋がれる場所」となるよう取り組んでいきたいと思います。
会員の皆様と一緒に取り組んでいきたいと考えておりますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
と、ここからは私自身の日常についてちょっと報告です。
そして、私生活ではあつまれ動物の森にどはまりしています。無人島生活に夢中です。オンライン通信で後輩たちと島訪問をしてキャーキャーやっています。
また、Zoomで友達とオンラインお茶会もしてみました。20年来の友人たちですが、年に1回会えるか会えないかという距離だったので、なんだこんな風に顔を見ることもできるんだととても楽しかったです。
「自粛」生活の中で、やっぱり大事だなと思ったのは「楽しみ」と「繋がり」です。
次に皆様とお会いできる機会を楽しみに、日々の実践を大事にしていこうと改めての決意です。
それでは、次は7月17日 副会長 牛塲裕治さんです。
よろしくお願いします。
【第2回】令和2年6月19日(金)発信 副会長 寺田 浩和
三重県PSW協会員の皆さま こんにちは。世間の話題は、河井案里、アンジャッシュ渡部、そして何よりコロナウイルスの影響が世界に暗い影を落としています。
私の所属は皆さまのお住いの地区に必ずある社会福祉協議会です。社会福祉協議会では、報道でもありますように、「新型コロナ特例貸付」を実施しています。
全国の社協で貸付所管課だけでなく、全社あげてこの事業に取り組んでいる状況ですが、社会の状況は本当に厳しくなっています。(ちなみに私の3か月は、ほぼコロナ貸付業務で忙殺されています。残業もやばいことになってきています。)
窓口に来られている方は、コロナの影響で仕事が無くなり収入が減った方となるわけですが、社会は派遣等の非正規職員の方々が派遣切りで職業を失い、場合によっては住居が派遣先の寮の方は、くらしの場も一緒に失ってしまわれた方の相談を聞くようになってきました。
伊賀市社会福祉協議会で今取り組んでいる事としましては、今日食べるものがない方へ食糧をお渡しして急場をしのいでもらえるフードバンクを安定的に行えるように、コープみえと協議の上、生協の組合員さんからいただいた良品とご厚意を支援が必要な方に届けられるような協定を結びました。
また、コープみえは、日々地域を配達で廻られているので、例えば見守り活動や地域支援の何かに役立てられないかを協議しています。
あと、住宅を失ってしまった方に次の住まい、または一時的に移れる場所が見つかるまで、ホテルで急場をしのげるような仕組み作りを始めています。協力宿泊事業者へのお願いや、安定財源の確保について模索しているのですが、早急に形づけられるように日々検討を重ねています。
更に、このような現状をマスコミを活用して社会に訴えかけ、伊賀市社協をあげてコロナ対策の寄付をつのり、2週間で150万円のご厚意と数々の物品の寄付をいただいています。
社会は、派遣切りによる失業者の増加(すでにハローワークの求人は激減)、自営業者の廃業等もうすでに出てきています。私たちが経験したことのない社会が姿を見せることから逃げれないと思います。報道にもあるように、せっかく減ってきている自殺者は増加するでしょう。精神を病む方も増えるでしょう。
私たち精神保健福祉士は、この厳しい社会で何ができるのか、何を発信していくのか。三重県精神保健福祉士協会では、皆さんひとりひとりと専門職団体としてどのような社会貢献活動ができるのかを今後考えていきたいと思っています。是非とも一緒に進めていきましょう。
この緊急事態で、私はやはり社会の動きに対してちゃんと知っているのか。関連する法令を知っておくことが大切で、やはり「ちゃんと勉強しないとなー」と反省していました。
でも一番大事なのは、その方を想う気持ちや、忙しい中でもその方の奥にある課題は何なのかを教えて欲しい、知りたいという気持ちが重要であると再認識しました。
以上つれつれと書きましたが、次回7月3日、副会長の山本綾子さんへ繋ぎます。
【第1回】令和2年6月5日(金)発信 会長 下方 宏明
三重県精神保健福祉士協会会員の皆様へ 平素は大変お世話になっております。 新型コロナウイルスの影響で先の見えない状況が続いている中、精神障害者の福祉と社会的復権に向けた実践にご尽力いただいている皆様には心より敬意を表します。
さて、昨年度の総会で実施しましたアンケート結果によると、会員の多くは会員間の交流とネットワークづくり、情報の入手等を当協会に求めていることがわかりました。この結果を反映させた上で組織体制を見直すとともに、例会・研修会(総会含む)もより魅力的な大規模イベントとして再編する予定で準備しておりましたが、新型コロナウイルスの関係で見直さざるを得ない状況となってしまいました。
この度は総会も書面票決となり、当面の間は今までのように皆さんと顔を合わせることは叶いませんが、つながりが途切れないよう、ホームページによる広報活動の活性化と、メーリングリストを活用した交流の促進について取り組んでいきたいと考えています。
手始めに、このメーリングリストを活用して隔週金曜日に会員のリレー形式でそれぞれの近況等について発信することを開始します。交流と情報共有が主な目的ですが、内容は発信者の裁量にお任せしますのでご負担のない程度で自由に発信いただければと思います。指名された方はぜひご協力をお願い申し上げます。
新型コロナウイルスが収束し、無事に皆様とお会いできる日が来ることを心待ちにしております。
三重県精神保健福祉士協会 会長 下方宏明
以下、当協会に関する情報提供です。
【三重県災害福祉支援ネットワーク(三重県DWAT)に関する協定および大規模災害時における応援介護職員等の円滑な受入れに関する協定について】・災害時の要配慮者を支援するDWAT(災害派遣福祉チーム)を設置する協定を、福祉に関係する県内の21団体と締結することになり、当協会もその一員となりました。
https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0323000018.htm
【三重アルコールと健康を考えるネットワーク(仮称)について】 アルコール依存症治療の第一人者である猪野亜朗先生が中心となって立ち上げの準備をされています。三重県医師会、三重県薬剤師会、三重県臨床心理士会等、アルコール依存症治療に関連する専門職団体や三重県健康推進課等の行政機関も加入されています。当協会としてもアルコール依存症者の生活支援を行う精神保健福祉士の職能団体として、できることを模索していきたいと考えております。
※次回(6月19日(金))は副会長の寺田浩和さんにバトンタッチです。寺田さん、よろしくお願い申し上げます。